ギリシャラブ『イッツ・オンリー・ア・ジョーク』
¥2,160 税込
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本日休演の岩出拓十郎プロデュース!悪夢の世界からこんにちは。
京都発のバンド、ギリシャラブの1stアルバム。
MRCD-5654
税抜価格:2,000円
【トラックリスト】
1、竜骨の上で
2、つつじの蜜
3、夜の太陽
4、セックス
5、機械
6、ヒモ
7、パリ、フランス
8、よろこびのうた
9、パリ、兵庫
10、イッツ・オンリー・ア・ジョーク
11、ギリシャより愛をこめて
【ギリシャラブプロフィール】
2014年結成、京都で活動する四人組バンド。2015年、SIMPO RECORDSよりファーストミニアルバム『商品』を発売。2016年には、同作品収録の楽曲『無人島』が、無名にも関わらずInter FMがオススメするニュー・リリース" Hot Picks" に選出される。同年、Helga Pressより発売された京都の若手音楽家のコンピレーション・アルバム『From Here To Another Place』に参加。
理想郷でみる悪い夢のように、魅惑的で危うい音楽。
『イッツ・オンリー・ア・ジョーク』では、本日休演の岩出拓十郎がプロデューサーとして参加。
本日休演の岩出拓十郎をプロデューサーに迎えた、京都インディー・シーンの新星、ギリシャラブの1stフル・アルバム。
ティアドロップ・エクスプローズ(ジュリアン・コープ)〜ブラー〜西アフリカ指向のデーモン・アルバーンのソロといった流れを、日本語ロックとして翻訳しようとするニュー・ウェイヴ・ポップ。今作では、無駄をそぎ落としたアンサンブルの上で、若者二人のちょっとアブナい逃避行の顛末が、軽妙な筆致で描かれる。不穏でキャッチーな傑作。
【コメント】
《岩出拓十郎(本日休演)》
歌詞が凄いバンドは珍しい。
何を言ってたのか入ってこなかったり、ちゃんと聴いても何が言いたいのかわからない。
そもそも聴き手も歌詞なんて聴いていないことが多い。音楽好きな人やバンドやっている人ほどそうだったりする。
しかしメロディがよくても歌詞がダメな曲は、まさに画竜点睛を欠く事物の代表例だ。
ギリシャラブは歌詞が凄い。
1ワードでハッとする。そして次の言葉がまた予想できない。
そうした言葉からまた次の言葉へ移るとき、メロディの流れる力を借りて、想像力は飛翔する。
それは、点と点を橋渡しするような、ジャズや俳句にも似たスリリングな瞬間だ。もしかしたら百人一首にも似てるかもしれない。
しかし、全部聴いてみると、非常にロジカルでかつキャッチーだ。
このアルバムでは、こうした曲達が、群をなして、物語を語りはじめる。
歌は、語り部のように朗々と、時に登場人物のようにヒリヒリと、曲を形にする。
演奏とアンサンブルは、シンプルで骨しかない。そこには必要最低限の研ぎ澄まされた感覚が現れているんじゃないか。
この音楽は映画だ。それも小さな映画館でやっている、華やかではない感じの。しかし、そこには大事なもの全てがあるような気がする。
そんな感じのアルバムだ。
《岡村詩野(ライター)》
言うまでもなくギリシャラブ、という言葉は正規の外来語でもなければもちろん正規の日本語でもない。一体これは何語なのか、いや、何者なのか……何物なのか。
紛れもない純然たるポップ・ミュージックには違いない。だが、日本に生まれ、日本に暮らし、日本で様々な国の音楽を知り、舶来文化を自在に想像し、自由にそれを解釈し、時には誤解したまま吸収。
知り合ってまだ2年ほどだがヴォーカルの天川悠雅とはいつもたくさんの音楽について語り合ってきた。ブラー、デーモン・アルバーン、ジュリアン・コープ、ベイルート、ダーティー・プロジェクターズ……最近ではホイットニーやレモン・ツイッグス、フォクシジェン周辺が面白いという話も、彼とならリスナー同士無邪気にできてしまう。きっといつも彼の頭の中は行ったこともない土地、場所の風景でいっぱいだ。そこがどんな風景で、どんな人たちが生活をしていて、どんな音が鳴っているのか、勝手気ままに思い描く。そこでは青いノースリーブのワンピースを着た女の子が雪が舞い散る町の中でポルカに合わせてステップを踏んでいるかもしれない。ツツジの蜜を口の周りにベットリつけてニタリと笑う女性が枕元で囁いてくれるかもしれない……というように。
本日休演の岩出拓十郎という、同じ京都で活動する強い味方を得た天川とギリシャラブ主催の妄想音楽巡礼ツアーにようこそ。目印はポップス絶対主義の旗印。最後までどうぞお楽しみください。
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